小説「精霊流し」の世界

さだまさし( 佐田雅志 ) 小説「精霊流し」の世界專輯

6.Bye Bye Guitar(ドゥカティにボルサリーノ)

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

あんたがいなくなってから 片手程年を数えたね
もう泣きそうにならないで あんたを語れる歳になった
ボルサリーノ目深にかぶり
白いストラト ジェフ・ベック気取りで鳴らしてた
ドゥカティ転がして格好つけて
そのくせショートケーキで口の周り汚してた

俺たちみんな元気でいるよ
俺たちみんなバリバリだよ
そう聴かしてやるよ 心を込めて
あんたの知らない あんたの歌

Bye Bye Guitar 俺は歌い続けているよ
Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り

1カートンの煙草を 五日で燃やし乍ら
こうして歌を書いてる

ほんとうの事で正しいことを きつく言われると腹が立つもんだが
あんたに言われると素直に聴けた ほんとうにやさしかったからな
プライドの高い照れ屋のリベラリスト
アンダンテ・カンタービレ 妙に愛してた
あんたが教えてくれた事 笑いたきゃ
泣く事から学べってね

みんなあんたを好きだったよ
あんたがみんなを好きだった様にね
だから聴かしてやるよ 心を込めて
あの頃よりずっといい 俺の唄

Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ
Bye Bye Guitar ずっと味方でいてくれるんだろう

もう泣かずに あんたを歌う
そう そんな歳になった

Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ
Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り